2026年7月28日の夕方、熊本県の八代市が、自分たちのウェブサイトの言葉を書き換えはじめた。「避難所」のとなりに、小さく「にげるところ」。「給水所」は「水をもらえるところ」。地震が起きたのは、その日の午後4時27分だった。 この言い換えには名前がある。「やさしい日本語」という。そしてこの言い方が生まれたきっかけは、31年前の、別の地震だった。 外国人が日本語の表記でこまっている 「英語で足りる」と思われていた 1995年1月17日、阪神・淡路大震災。兵庫県が後年まとめた調査によると、亡くなった6,402 ...