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この国から届いた希望の物語
「やさしい日本語」と熊本地震 ― 「避難所」を「にげるところ」と書き直した31年2026年7月の熊本地震で、八代市は「避難所」を「にげるところ」と書き換えた。やさしい日本語の出発点は31年前の阪神・淡路大震災。25年続けた発信を自ら閉じた研究室と、その書き換えが日本語の読み手とAI翻訳の両方に効きはじめた現在地を追う。
五島・奈留瀬戸の潮流発電 ― 島の子どもが名づけた「なるミライ」と、3年間の耐久実証長崎県五島列島・奈留瀬戸の潮流発電。潮の満ち引きは月と太陽が決めるため、発電量を前もって予測できる。羽根の角度と向きを変える制御で効率は7.8%から27.8%へ。島の子どもが名づけた「なるミライ」と、10月に始まる3年間の耐久実証を追う。
浜名湖のアサリ再生 ― 産卵させてから獲る漁師たちと、ブルークレジット639.9トン浜名湖のアサリ漁獲は2009年の6,008トンから2025年にゼロへ。アマモ場はブルークレジット639.9トンに認証されたが、アサリの回復とは別の物差しだ。稚貝をクロダイから網で守り、産卵させてから吊るして育てる漁業者たちの模索と、残る課題を追う。
配当の出ない株券 ― 高知・四万川、住民174人がつくった会社の15年唯一のガソリンスタンドが消える。高知県梼原町四万川の住民174人は、配当の出ない株券を発行して自分たちの会社を作った。「工場は入れない」と町が決めた理由とは。採算の合わないもので暮らしを支える15年。
世界初の承認、その日から検証が始まった ― iPS細胞と「届く範囲」を広げる20年2026年3月、iPS細胞の再生医療製品が世界で初めて承認された。だがそれは検証の始まりでもある。9年かけて効かないと結論された前例、体質が合わない6割の人。届く範囲を広げようとする20年の歩みを追う。
餌をやめるという難題 ― タンチョウ、35年ぶりに絶滅危惧種から外れて2026年3月17日、環境省が第5次レッドリストを公表した。北海道に生きるタンチョウは、絶滅危惧Ⅱ類から準絶滅危惧へと一段階引き下げられ、絶滅危惧種の一覧から外れた。1952年の調査で確認されたのは、わずか33羽だった。その回復を支えたのは、一人の校長と、数人の子どもたちが…