ボリビアのアンデス高地、標高3,700メートルに広がるウル・ウル湖。かつては数百、いや最盛期には20万羽近いフラミンゴが羽を休め、澄んだ水と豊かな草に囲まれた、いのちあふれる湿地だった。だが今、その水は黒く濁り、強い悪臭を放ち、わずかに残った鳥たちも日に日に姿を消している。この「母なる湖」を、見捨てずに癒そうとする先住民の若者たちがいる。手にしたのは、最先端の機械でも巨額の予算でもない。祖先が使ってきた一本の水草だった。 毒の流れ込む「母なる湖」 ウル・ウル湖は、ラムサール条約に登録された国際的に重要な湿 ...