ネパールの山あいでは、一本の検査を受けるために人が何日も歩く。道はなく、診断装置は遠い町の病院にしかない。その距離を、村の女性たちが、自分たちの手で組み直した一機のドローンで、数日から数十分へと縮めようとしている。 数日歩く道のりを、数分に ネパールは人口の8割が農村に住み、その半数以上が丘陵・山岳地帯で暮らす。高度な医療施設や検査ラボは都市に集中し、村から病院までは平均で6〜8時間、徒歩での移動になる。雨季には地滑りや洪水が道を断ち、集落はしばしば孤立する。薬は切れ、検体は届かず、診断は遅れる。この「道 ...