2026年の初夏、三重県伊勢市の街なかを、巨大なヒノキの用材を載せた車が、木遣り唄の声とともにゆっくりと進みました。数トンの車が地響きを立て、交差点では「どんでん」と呼ばれる豪快な方向転換を見せます。「お木曳(おきひき)」と呼ばれるこの行事は、20年に一度くり返される伊勢神宮の「式年遷宮(しきねんせんぐう)」へ向けた、長い準備の一場面です。次に神々が新しい社殿へお遷りになるのは2033年。そこへ至る8年の道のりが、いままさに動き出しています。 20年に一度、一から建て替えるという営み 式年遷宮は、20年に ...