バングラデシュ北西部の乾季。田植えを終えたばかりの水田に、地下水を汲み上げるポンプの音が響く。この国の灌漑用ポンプはおよそ160万台。推計には幅があるが、その7〜8割がディーゼルで動いている。燃料を買い、ポンプの番をし、燃料が手に入らなければ水も止まる。 そこに、太陽光で動くポンプが加わり始めた。燃料はいらない。研究者の調査では、農家の灌漑費は2割ほど下がった。懸念された地下水の汲みすぎも、今のところ確認されていない。 ただ、この技術を追っていくと、もう一つの問いに行き当たる。誰がポンプを持ち、誰が水の値 ...