ケニア中部、首都ナイロビの北に広がるムランガ県。トレーラーに載せた1台の輸送コンテナが、決まった曜日に農村の公立保健施設へやって来ます。中には透析装置が4台。腎臓の働きを失った人の血液から老廃物と余分な水分を取り除く装置で、多くの患者は週に2回、1回4時間の治療を一生続けなければなりません。 この「動く透析室」をつくったのは、エンジニアではなく看護師です。ナオム・モナリさんが立ち上げた「レナル・ローズ(Renal Roads)」は、2026年、英国王立工学アカデミーが主催するアフリカ工学イノベーション賞の ...