2026年1月26日、レバノン東部ベカー高原の西端にあるバアルール村で、村議会が一つの決議を全会一致で採択しました。村の共有地を「ヒマ」とし、自分たちの手で守る、という決定です。人口およそ500人の農村で、眼下にはレバノンの水がめであるカラウン湖と、国内最長のリタニ川の上流域が広がっています。 そのおよそ5週間後、3月2日にレバノンは再び戦争に巻き込まれました。この記事は、ヒマという仕組みがどこから来て、何度消えかけ、いまどこで生き延びているのかをたどるものです。 ベカー高原西部の丘と湖をイメージした画像 ...