2026年の春、南イラクの湿地に水が戻ってきた。数年の干ばつで干上がり、ひび割れた大地に取り残されていた木の小舟のまわりに、ふたたび水がにじみ、葦が伸び、水牛が身を沈める。渡り鳥が舞い、その姿が水面に映る。「土地は乾いていた。でも今、また生き返った」——水牛飼いのラヒーム・アブドゥル・ザフラさんは、そう語る。ここは「エデンの園」とも呼ばれる、メソポタミア湿地だ。 Image by Tuna Ölger from Pixabay 文明のゆりかごを、干上がらせた チグリス川とユーフラテス川——「川のあいだ」を ...