「情報はお金だ」。パプアニューギニアの山あいの高原で、住民たちはそう言うのだという。自分たちの森を調べにやってくる研究者は、そのデータでよそから資金を得られる。けれどその資金は、自分たちには届かない――。地元の指導者マルクス・カジアさんが伝える、人々の率直な警戒である。かつてこの森から運び出されたのは木材だった。いま運び出されようとしているのは、情報だ。 32年をかけて、売らないと決めた マナガラス高原は、ニューギニア島の北東部、オロ州の奥にある。三方を高い山に守られ、州都ポポンデッタから未舗装の道を5時 ...