携帯電話が鳴る。地図の座標が一つ、メッセージアプリに届く。受け取ったのは、カンボジア・トンレサップ湖のほとりに暮らす漁師たちだ。座標が示すのは、火が出ているかもしれない場所。彼らは舟を出し、金属製の熊手を持って、その場所へ向かう。 Image by Sharon Ang from Pixabay 乾季になると、森が火口になる トンレサップは東南アジア最大の淡水湖である。100万人を超える人々がその周りで暮らし、生計と住まいと栄養をこの湖に頼っている。 湖を取り巻いているのは「氾濫林」と呼ばれる淡水のマング ...