紫色の大きな恐竜バーニーが歌う「I Love You」。アメリカの子どもなら誰もが知るその歌が、ニューヨーク・ブルックリンのある教室では、まったく違う言葉で流れている。ガリフナ語――カリブ海と中米に生きる人々の、消えかけた母語である。歌っているのはベリーズ出身の音楽家ジェームズ・ラヴェルさん。子どもたちに手渡そうとしているのは、歌であると同時に、失われかけた自分たちの根そのものだ。 ある言葉が消えるとき、何が消えるのか ガリフナの人々は、西アフリカにルーツを持つ人々と、カリブ海の先住民カリブ族・アラワク族 ...