2026年4月28日の夜、ニュージーランドの首都ウェリントンの西、霧のかかった丘の牧草地を、何人かの人が黙って歩いていました。手には7つの木箱。明かりは赤い懐中電灯だけ。 箱をふたつずつ地面に置き、そっと傾けて開けます。長く湾曲したくちばしが出てきて、鳥は数歩ためらったあと、走り出して闇に消えていきました。見守っていた人の何人かは涙ぐんでいて、一人がカラキア——マオリの祈りの言葉——を唱えたと報じられています。 この7羽のうちの1羽が、市民の手でこの街に運ばれた250羽目のキーウィでした。 鳥の名を持つ丘 ...