ケニア沿岸、マリンディの町から少し北へ。サバキ川がインド洋に注ぐこの場所で、女性たちの手によって小さなレストランとマングローブの苗床が形になりつつある。まだ完成していないその建物の中で、漁師のヌル・モハメドさんは静かに語った。「私は漁師であり続けようと闘ってきました。でも、もう勝てない闘いだと思います」。 浅瀬から魚が消えていく この地域では長く、漁業が暮らしの土台だった。男性たちが海に出て魚を獲り、女性たちはその魚を買い付けて市場で売る「フィッシュモンガー」として生計を立ててきた。しかし近年、浅瀬に入り ...