チリ南部、チロエ諸島のアピアオ島。潮が引くと、河口の浅瀬に小さな石の囲いが姿を現します。高さは1メートルほど、長さは4メートルを超えません。円筒形のもの、四角いもの、細長いもの。形はまちまちです。5月の下弦の月のころ、親と子が浜に出て、冬の波で崩れた石垣を積み直します。作業は午後に1回か2回。それだけで、その年の準備は終わります。 この石積みは「コラリートス・デ・ピレネス」と呼ばれます。魚を捕るための仕掛けではありません。魚に卵を産ませるための場所です。 621人の島で アピアオ島は、チリ南部ロス・ラゴス ...