東南アジアの大河、メコン川。インドシナ半島を縦断し、ベトナム南端で大きなデルタを形成して南シナ海へと注ぎ込みます。河口にひろがる広大な湿地帯では、何千年にもわたって人々が漁をし、エビを養殖し、海と共に暮らしてきました。けれども近年、その海辺の景色が大きく変わりつつあります。海面上昇、海岸侵食、そしてマングローブ林の急激な喪失。失われた海辺を取り戻そうと、国際機関、企業、政府、そして地元の23世帯が手を組み、静かに動き出しています。 消えゆく緑のベルト ― 50年で半減したマングローブ ベトナム南端のカマウ ...