アドリア海の奥、切り立った山々に抱かれたコトル湾。その湾沿いの町ドブロタに、何世紀も女性たちの手から手へ受け継がれてきた繊細なレース編みの伝統がある。船乗りの妻たちが、祭礼の頭巾や祭壇布、婚礼のベールを一針ずつ編んできた手仕事だ。だが21世紀の初め、その技を受け継ぐ人は、ほとんどいなくなっていた。モンテネグロ文化省が「最後の継承者」と認めたのは、1937年生まれの女性、ただ一人だった。 Image by HomeMaker from Pixabay 教会の宝物庫に、かろうじて残っていた技 ドブロタのレース ...